コース内の生長物に触れた場合のルールについて新たに質問がよせられましたので、掲載いたします。
なお、前回の回答にも一部補足の必要が生じたので、併せて掲載しておきます。
コース内の生長物に触れた
大木の扱い
障害物に関するルールについてお尋ねします。
大木は動かせない障害物ですが、動かない障害物という定義になっ
ストローク中にクラブが大木に触れた場合もペナルティーはないの
K.Sさん、ありがとうございます。
どれくらいを大木と見るかと言うことも突き詰めれば難しい部分がありますね。
結論を先に書くと、ストロークの前でも後でも枝葉に(つまり枝でも葉でも)触れればアウトということです。
ということは幹には前後で触れても大丈夫と言うことになります。クラブはプレーヤーの体と同じに考えますので、体が触れても良い場合はクラブもOKという解釈です。
ただ、「大木」の判定ですが、寄りかかっても揺れたり曲がったりしない程度と考えればよいと思います。
そっと体重を預けて、揺れないからと細い幹に体を預けるという行為はペナルティでしょう。そこは常識的に、大人の判断で行きましょう。
コース外から伸びた雑草
2021年7月に更新された事例集では、ライの改善で枝葉に触れるかの確認中に枝葉に触れた程度ではライの改善と見なされませんが、結果としてライの改善をしてしまった場合はペナルティーと書かれているが、どの様な状況なのか分かりません。
文章中の程度とはどれくらいなのですか。教えて下さい。
最後に、補足を付け加えてております。
NPGA パークゴルフ・ルール事例集では次のように解説しています。
「ストロークしようとして、バックスイングしたら、『後のネット、または植栽』にクラブが触れたので、ストロークを止めた。どうなるのか?」
そしてその回答は「 ストロークを止めてもペナルティとなります。」
とあります。つまり触れたら2打罰と明確に表記しています。
お問い合わせの内容の前半「枝葉に触れるかの確認中」は、バックスイングで枝葉に当たらないか試してみる、ということだと思われます。その時、触れるくらいはライの改善とはみなされないが、大丈夫のようだから、とショットをしたら、やっぱり触れてしまった、ということで、ライの改善ということでペナルティが科されるというように受け止められます。
しかし、これは程度問題ではなく、とにかく触れたらアウトと考えた方が無難です。
コース外から雑草がコース内に伸びていて、これに触れてもペナルティなのです。
ですからどの程度かではなく、触れないようにするべきです。これはアドレスでも
一切触れてはならないということです。
ただ、事例集では
「ストロークの過程でOB区域から伸び出た雑草に触れてもペナルティにはなりません。」
しかし、「ストロークの前にその雑草をクラブや手で払いのけたり、クラブで押し付けるなどした結果としてライを改善してしまった場合は、ペナルティが付加されます。 」
となっていることを補足しておきます。(2023.04.17)
ちょっとでも触れそうだという時は、迷わずアンプレヤブルを宣言した方が賢明です。
見方によっては厳しいルールですよね。
新たな質問と回答は最下欄のコメントにあります。
コメント
「コース外から雑草がコース内に伸びていて、これに触れてもペナルティになる」ということと、「事例集ではストロークの過程でOB区域から伸び出た雑草に触れてもペナルティにはなりません。」ということは矛盾しているように思えるんですが!もう少し詳しく解説していただけないでしょうか。
おっしゃるとおり、矛盾しています。アドレスの段階では全く触れず、ストロークした時に降れるのは
ペナルティにはならない、ということのようです。
どうかな、クラブを振ったら触らないかな、と試しに振る時に触るとアウトです。
違いがおわかりでしょうか。
結論としては、触れそうなときにはアンプレヤブル宣言をした方が賢い選択だと思います。
個人的には、触れたらアウトか雑草ならセーフ、としてもらった方が分かりやすいと
考えますが、ルールにそう明記している以上従わなくてはなりません。
きたはち
教えてください。
アンプレヤブルですが、ボールが止まった位置が、どうしても打てない位置ではないが、そこから打つと、物理的に100%の確率でOBゾーンに入る状況とします。
しかし、アンプレアブルを宣言し、ボール停止位置から1クラブ以内に移動するとOBゾーンを回避できる場合でもアンプレアブルを選択できないのでしょうか?
GBさま
ご質問ありがとうございます。
お尋ねの件ですが、パークゴルフ規則では「第33条 プレーヤーは、OB区域を除くコース上でアンプレヤブル宣言をすることができる」
とあります。
アンプレヤブルの条件は一切触れておりませんで、プレーヤーの意思で宣言することができると解釈されます。
極端な例で、例えばフェアウエイの真ん中でも宣言はできることになります。もちろんそんなことをする人はいないと思いますし、
宣言は1打加えることで不利になりますから、それを禁止するということもないということになります。
ですから、お尋ねの件の場合、宣言して移動することは可能だと判断します。
kita-hachi 様
大変わかりやすい回答で、納得です。ありがとうございました。
一打罰を犠牲に、顎が深いバンカーなどの脱出などにもピンに近づかない限り使えそうですね。
ルールブックと言うのは、取りようによってはどうとでも取れる表現が多いように思います。「できる。できない」をはっきり明示してくれた方が自分等のような初心者にはありがたいと思います。