ボールの上げ方
ボールの上げ方がイマイチよくわかりません。教えてください。
そうですか、打てない人には少し難しいかもしれませんね。
今回も理論的なことから始めましょう。
アプローチとトラブルショットの場合の「上げ方」はすでに説明しているので、そちらをお読みください。ここではティーショットについてお話します。
ボールの上げ方の理論
クラブについて
1 ご存知のとおり、クラブはシャフトと平行ですから、ゴルフのクラブのように、角度が付いている訳ではありません。
2 だから垂直のまま振り出すと、ボールは水平に出るので、上がることはありません。この場合、ティーグラウンドが高い場合の空中への出方は水平面方向ですので、上げボールにはなっていません。
3 ですから上げボールを打つためには、ボールの当たる瞬間はクラブフェイスが垂直より少し上を向く必要があります。
ここまでは理解できますか?
はい、わかります。
つまり、ボールに当たる瞬間にはクラブが上、すなわち斜め上を向いていれば良いということです。
それが基本的な理論です。
上向きに当てるには
以前紹介した、このプレイヤーの写真で説明します。
この人のショットは画面からは少し分かり辛いかもしれませんが、少し上がっています。ライナー性の当たりと言えばおわかりでしょうか。
このプレイヤーは、ライナー性の上げ方はできますが、いわゆる30度くらいの上がり方はできません。何故なら全体の体重が左足方向に移動し過ぎているからです。
ここが肝心な点です。
この人が体重移動をしないで、左右五分五分の重心の位置でボールを打っていればもう少し上げることができるのです。
写真で説明すると、黒のラインが理想的な上げボールのクラブの位置なのです。
それより前(画面で言うと右側)に出ているのは、この人が力を入れて、より遠くに飛ばそうと、力を入れているからなのです。
別の言い方をすると、クラブのグリップ・エンドがインパクト(ボールに当たる瞬間)時におへその位置にあれば良いのです。
それだけでボールは上がります。
この時意識としては重心が左右6:4くらいが良いとされていますが、ボールを上げるときは、むしろ右足に体重を残した方が上げやすいのです。
一方、左足に重心を移す打ち方がありますが、これは飛距離を伸ばしたい時です。野球のバッターが重心を前方に移すのも同じ理由です。重心の移動分だけ、ボールに勢いをつけることになります。したがってパークゴルフでも同じことが言えます。
ですが、今は飛距離よりも上げるための方策です。重心移動は後の課題としましょう。もっとも、上げボールを打つことで飛距離が伸びるという結果も生まれます。
それが結論です。
ここまでは良いでしょうか?
はい、わかります。でも、ボールを左足よりもっと左に置いて打つ人も大勢いらっしゃいますが、それとどうちがうのでしょうか。
はい、それはボールを迎えに行く打ち方をしているからです。
この人がその典型的な打ち方です。重心が完全に左足に乗っていますね。だからその左足よりさらに左側にあるボールを打つ時には、クラブヘッドが上を向くしかないのです。
このように、左足よりさらに左側に置くのは、上げると同時に飛距離も出したい打ち方なのです。
ただ、この位置についても、人によって打ち易い場所とそうでない位置があります。いろいろ試して自分の位置、ボールを置く位置を決めてください。さらに、体に近い位置が良いのか、少し離した方が良いのかという点もあります。
最初に説明した、グリップ・エンドがおへそを向く打ち方で、ボールをこの位置すなわち左足より前方(もっと左ということ)に置くと、ティーグラウンドを叩く、つまりダフリを起こしてしまい、当たってもボールの上っ面を叩いて、逆にボールは上がらない結果になってしまいます。
しかし、これもボールの上っ面を叩く結果、ボールの回転が前方向になるため、思いのほか転がる距離が伸びるという効果が出ることもあります。
ただ注意しなければならないのは、どんな場合も力任せに打つと、芯を外し思わぬ方向にボールが飛び出すことがあります。ですから力いっぱい振るよりも、芯に当てることを最優先でスイングしてください。
そのためにはこのブログで力説しているように、両脇を締めて体の回転、つまりバックスイングで捻転したエネルギーが戻るようなスイングをするということを忘れないでください。
結論
では結論に行きましょう。ボールの上げ方は
1 ボールは左足のかかとのラインに置く。場合によってはもっと左。
2 スイングはクラブのグリップ・エンドがおへそを向く打ち方をする。
3 重心は右足にも残す。
4 両脇を締めて捻転の戻りの力で打ち、芯に当たるように意識する
これが基本です。基本が解れば、左足よりもっと左に置く打ち方も試してみましょう。
もっと上げたい場合は、以前に解説しているロブショットがおすすめです。ただし、方向性に難度があるので、練習が必要です。
いかがでしょうか、分かりますか?。最初はゆっくり振りながら、おへその向きを確信しながら練習してみてください。
よく分かりました。さらに練習をします。
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