
あと10mか20mでも良いから、飛距離を伸ばしたい。そう思っておられる方も多いのではないでしょうか。特に女性に多いことかもしれません。
ここでは今までとは違った方法で考えてみましょう。
飛距離をもう少し伸ばす
そのために、私たちがスイングをする時はどんな状態になっているかを少し分析しておきましょう。
スイングは回転軌道
ご承知のとおり、スイング軌道はクラブが描く円です。もちろん、完全な円ではありませんが。細かい図解は難しいので、一応、円運動として表現します。
話が突然野球の話になります。
バッターがボールを打って前に飛ばす時、より遠くに飛ばすには、ボールを体の近くで打つよりももっと前(投手より)の位置で打つ方が良いと言いますね。それは何故かと言うと、体の回転に勢いがついた状態で打つことができるからです。
振り遅れると、前には飛びません。弱い打球になっていまいます。それはボールの勢いに負けてしまうからです。
これをロサンゼルス・エンジェルスで大活躍の大谷翔平選手の写真で見てみましょう。
左はホームランを打った瞬間、右は差し込まれて小フライになった瞬間です。
明かにボールのとらえている位置が違いますね。つまり、より前で打つ方がボールに勢いを与えることができるのです。
より前方で打つ
パークゴルフの場合も、同じ理屈で、より前で打つ方がボールは飛びます。この理屈はおわかりでしょう。
しかし、ここで厄介な問題が出てきます。
【1】右図のように、前で打つとクラブフェイスが左を向くため、ボールは左方向に飛んでしまいます。
そこでこれを真っすぐな方向に修正しなければなりません。
つまり、クラブフェイスがインパクト(ボールに当たる瞬間)の時に、飛球線方向を向いていなくてはならないと言うことになります。そこを意識してスイングするか、グリップ(クラブの持ち方)を少し変えるか、で対応します。
このことは、ロブショット(フライボール)を打つ時も同じですね。
【2】もう一つの問題はボールを前に置くとダフリ易いということです。
左は正面で打つ場合、右は前(飛球線方向)で打つ場合
どうしても最下点で床を叩いてしまい、その分、力が減少しますから、逆にボールが飛ばないという困ったことになります。
ではその問題を解決するにはどうしたら良いでしょうか。
ダフらない方法
【1】ダフらない、ぎりぎりの場所にボールを置く
これは実際にあなたがショットをして、どこに置けば良いかを見つけ出してください。人によってショットのスタイルが異なるので、どの場所が良いかは機械的には言えません。何個もボールを打って見つけ出すことです。
【2】回転の角度を垂直から水平方向に変える
これはボールの位置を体からより遠くに離す、ということです。
このイメージを飛球線方向から見た図で表すと次のようになります。
赤丸はボール、黒四角は足、斜めの線はクラブの回転する方向とイメージしてください。左の方は足(つまり体)から離れているので、この状態を作ると、体は少し前かがみになります。右の青い線よりはより水平に近い方向にクラブを振ることになります。
お解りでしょうか?
これをすることにより、ダフリの危険性を少なくし、なおかつ水平方向にクラブを振るので、ボールに与える力が大きくなります。それだけ飛ぶという理屈です。
勇気をもって試してみる
スイングを改造する時は不安も当然伴います。しかし、よりよいものを身に付けようとしたら、その不安を乗り越えて挑戦することが大事です。
意識して欲しいこと
上に書いていることはそれぞれ一長一短があるはずです。あなたなりに工夫しながら「自分のスイング」を見つけ、自分のものにしてください。
ここで、どのスイング方法を採るかに関係なく、共通して意識して欲しいことを挙げておきます。
【1】 いつも記載しているように、両脇を締めてスイングすることを忘れないでください。それがなかなかできないという人は、スイング軌道を「インサイド・アウト」にしてみると良いでしょう。必ず両脇が締まります。
【2】インパクトの瞬間までボールから目を離さないことです。目が離れると、芯に当たりにくくなり、距離が出ません。距離を出す最低条件は芯に当てることです。
【3】2にもつながることですが、バックスイングは腰の位置に留めてください。バックを大きくするとスイング軌道がブレて、芯に当たりにくくなります。大丈夫です、腰の高さからでも今まで以上は飛ばせます。
バックスイングは腰の高さまで。両脇を締めて体の回転で振ると、フォローは自然と大きくなる。
スイングの改造については次も参考にしてください。クリックすれば飛びます。

努力は決して裏切りません。スイングを変え、飛距離を伸ばすことに挑戦してください。
コメント
ロサンゼルス・マリナーズ?
エンジェルスでした。早速訂正いたしました。ありがとうございました!