ボールを押さえつける行為について、間違いがありましたので、下に「訂正1」と「訂正2」として付記しています。
ボールマーカーが浮いているので、クラブのソールで押さえつけました。これは許される行為でしょうか。
公益社団法人日本パークゴルフ協会のHPには、この件についての記載はありません。また、北海道フレンドリー編集の平成28年度版「パークゴルフルール問答集第53集」にもその記載はありません。
マーカーを押さえつける
私の所属するパークゴルフ・サークルの指導的な立場の公認指導員の話によれば、「ライの改善」に抵触する恐れがある、とのことでした。
つまり、コースにデコボコがあり、ボールが曲げられる恐れがあるから、そのデコボコをなくすために、足やクラブでならすような行為を言います。これは禁じられているので、2打罰になります。
基本的にパークゴルフはあるがままの状態でプレイします。
問い合わせの件について、ソールで押さえ込んだというのは、その部分の「改善」に当たると解釈されるわけです。
また、この行為は、よく見かけることですが、マークした後、ボールを拾って、そのボールでマークを上から叩いたり、押さえつけたりする行為も含まれます。
訂正1
この行為について「teltelbouzu」さんから、
『明らかにライの改善となる行為は別として(
さらには周辺の状況によっては、ライの改善、と指摘される可能性があるので、マークするときはボール等で叩かなくても、しっかり地面に差し込めばあらぬ指摘を受ける事はない、と思いますが、ただ単にマークを叩く行為を、ライの改善と指摘するのはルールの濫用としか言えません。
との指摘がありました。
プロゴルフの大会で、1位を続けていたある選手が、パットライン上のゴミを拾い(これは許されています)、その後、中指の背で軽く押しました。この行為がコースの改善に当たるとして、失格になり、優勝できませんでした。
本人はそういう行為はしていないと、抗議しましたが、ビデオに記録されていて、明らかに押している姿が映っていました。
小さな行為ですが、大きな結果になってしまいました。やはり、ルールをしっかり守って、皆が気持ちよくプレイできるように心がけることが大切だということになります。
ついでに付記しますが、他の人のパットライン上を踏むことも嫌われる行為です。私なんかは踏んでもらった方が、芝が寝てパットが楽になりそうで、気にしないのですが、考えたら、踏むことによって、芝が逆目に、あるいは横向きの目に変わる可能性だってありますよね。
ですから、これも気を付けるべき行為です。
訂正2
このことについても「teltelbouzu」さんからご指摘と丁寧な説明が寄せられましたので、ご紹介しておきます。
『公益社団法人日本パークゴルフ協会(NPGA)の前身である国際パークゴルフ協会のIPGANEWS(広報誌)52号 2004.8.1発行 P7 Q&Aにそれが載っています。
https://www.parkgolf.or.jp/overview/public.html を参照してください。
(当方でもこの記事を確認いたしました)
日本パークゴルフ協会は国際パークゴルフ協会を継承していますのでその考え方も継承しています。訂正もないと思われるのでそのままだと思います。
それとマークを置く距離ですがルールでは決められていませんが誤解や疑いをもたれないように5cm以内に置くという記事を見たことがあり私もそれを参考にしています。
以下にIPGANEWS(広報誌)52号 のものを貼り付けます。参考になれば幸いです。
マークする時に誤ってボールが動いても罰打はありません。
ゴルフの規則に
「球を拾い上げたり、球の位置をマークしている時に、球やボールマーカーはリプレースされなければならない。その際、球やボールマーカーの動いた原因が、球の位置をマークしたり、球を拾いあげる行為そのものに直接的に結び付けられるときは、罰則はない。」
と説明されており、パークゴルフも、この考え方をする。』
という説明もいただきました。
したがって、マークする時にボールに手やマークが触れても罰則はありません。
以上の2つについてお詫びして訂正させていただきます。
teltelbouzuさん、ありがとうございました!
近接した2つのボールのマークの仕方
先般I.Tさんからの質問およびご指摘で記載したことを再度ここに取り上げておきます。(別の項でも記載しております)
ボールがくっつきそうなくらいに近くで止まっている2つのボールについてのマークの仕方です。
2020年3月1日改正・施行の新ルールでは次のことが記載されております。
第23条 第2項:拾い上げるボールの位置には、ボールマーカーをカップ又は目標物に対しボールの後ろに置いてマークしなければならない。
さらに、「ルール問答集」には次の記載がありました。
カップから遠い方のボールから先にボールマーカーを置き、
次に近い人がボールマーカーを置きます。その後、 カップから遠い人がボールをリプレースしてプレー続行します。 近い人のボールマーカーが邪魔になる場合は、 目標物に対してボールマーカーをクラブヘッド1個分移動させるこ とができます。 上記を省略してカップに近い人のボールを目標物に向かってボール マーカーを置くということも例外的に認められています。
つまり、前にあるボールをピン以外の目標物に対して、クラブヘッド1つ分後方に置くことができます。「例外的に認める」としていますが、OKだということですから、簡単にマークできるということです。
実際に画像で示しましょう。
左側がピン方向です。ボールが近くてこのままでは黄色のバールは打てません。
そこで、赤のボールのマークの仕方です。新しいルールの方法では次のようになります。
近くにある、木や杭・柵などの動かない物(これを目標物と言います)を対象に、その反対側(これを後ろ側と言います)にクラブヘッドのフェイスを真っすぐに合わせます。
そのクラブフェイスの後ろ側にボールマーカーを置きます。
クラブを外せば完了です。
黄色のショットが終わったら、先ほどとは反対の順にボールを戻します。
ルールやマナーを守って楽しいプレイをしましょう!
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