今回の事例はラフに関する内容です。
事例集6 ラフ
【質問1】 ボールが穴掘り動物が作った穴に止まり、打てないので救済を受けたいが。
回答&説明:穴掘り動物が作った穴または土盛りからの救済はありません。したがってあるがままの状態でプレーします、が出ない場合はアンプレアブルを宣言することになります。
【質問2】触れるかどうかの確認中に枝葉に触れた場合、アドレスした時に触れた場合、バックスイングした時に触れた場合、フォロースルーで触れた場合、においてペナルティーになるならないの区分けがよく分かりません。教えてください。
回答&説明:アドレス時や触れるかどうかの確認中に、クラブや体が枝葉に触れた程度ではライの改善とみなされませんが、触れた結果としてライを改善してしまった場合は、ペナルティの対象になります。
またストローク時(バックスイング時、フォローする子時含む)において、クラブや体が枝葉に触れた場合には、ペナルティの対象になります。
【質問3】以前は大木に体を接触してボールを打っても問題はなかったのですが、令和2年から厳しくなったのですか。
回答&説明:大木に接触してボールを打っても、ボールの位置や周辺の状況を改善すること(ライの改善)にはならないため、ペナルティではありません。
排水溝の蓋、コンクリート工作物、電柱、街灯なども含まれます。これらのことは競技会においてコース内に他の触れてもよい動かせない(あるいは動かない)障害物がある場合は、プレイヤーに対して事前に周知することが必要です。
【質問4】林の中に泊まったボールにアドレスしようとしたら、背面から小枝が出ている。邪魔なのでその小枝を足で踏んでアドレスした。
回答&説明:ライの改善となりペナルティが付加されます。あるがままの状態でプレイが原則です。
【質問5】スタンスの位置が急斜面で体勢が不安定だったので、足場を作ってアドレスした。
回答&説明:『プレイヤーはスタンスを取る時に足をしっかりと地面に据えることができるが、スタンスの場所を作ってはならない』とされていますので、ペナルティが付加されます。
【質問6】ラフでボールを見失い同伴者も一緒に探して、同伴者がボールを蹴ってしまった。
回答&説明:同伴者に蹴られたボールは、元あったと思われる場所にプレースしてプレーを続けます。局外者の場合も同様の扱いになります。
【質問7】ラフの中にある自分のボールを蹴ってしまった。
回答&説明:許されている場合を除き、自分でプレー中のボールを動かしたり触れたりすることはできません。したがって自分のボールを蹴った場合はペナルティを付加し、元あったと思われる位置にボールをプレースしてプレーを続けます。
【質問8】林の中のプレーで打ったボールが木に当たり跳ね返って自分の体に当たった。
回答&説明:ペナルティを付加し、ボールが止まった位置からプレーを続けます。
【質問9】マークを要求されてマークをしたが、リプレースの際にそのボールマーカーが見つからない場合の処置は?
回答&説明:プレイヤー自身がボールマーカーを動かしたり見失ったりした場合はペナルティを付加し、ボールマーカーがあったと思われる場所にボールをプレースしてプレーを続けます。またボールマーカーが動かされた場合は、ペナルティなしでボールをマークしたと思われる場所にプレースしプレーを続けます。
【質問10】ボールがラフの中にある排水溝に入ってしまって打つことができない。
回答&説明:ストロークができない場合はアンプレヤブルを宣言し、1打を付加してカップに近づかない1 クラブ以内の位置にボールをプレースしてプレーを続けます。
【質問11】ボールが紛失して探したが、同伴者からもうこれ以上時間をかけられないと言われた。
回答&説明:紛失したボールを探す時間は特に規定はありませんが、プレイヤーの責任を認識しなければなりません。ボールがすぐに見つかりそうでない場合、速やかに後ろの組に先にプレイするよう合図するべきです。
【質問12】アンプレアブルを宣言してワンクラブ以内に救済を受けようとしたが、まだ打てない。どうしたらよいか。
回答&説明:アンプレアブルは何度でも宣言できます。一回で救済にならない場合は、もう一度アンプレアブルを宣言し、1+1=2打付加してプレイを続けます。(3回は3打付加)
注:2クラブでもできないような区域は OB 区域とすべきです。
【質問13】深いラフにボールが入りとても打てそうにないので、アンプレアブル宣言をしたいが、フェアウェイに出しても良いでしょうか。
回答&説明:規則で許されてる範囲内であれば、バンカー、フェアウェイ、ラフのどこにでもプレイすることができます。アンプレヤブルの1打が付加されます。
【質問14】ボールがラフに入り打てそうもない。アンプレアブル宣言して近くのバンカー内にプレースした。
回答&説明:全問に同じです。
【質問15】ラフにボールが入った。打ちやすくするためにボールのすぐ後ろの芝にクラブをそっと起き、打球時に挟まりそうな芝を避けた。
回答&説明:打球時に挟まれそうな芝を避ける行為は、ライの改善になりペナルティが付加されます。
芝が短く打球時に挟まることがないと思われる場合はライの改善には当たりません。
【質問16】ボールがラフに入ってアンプレヤブル宣言をしたが、近くに行くと打てそうなので取り消したい。
回答&説明:宣言した時点でプレイ中のボールではなくなるが、ボールに触れる前であれば宣言を取り消すことができます。
【質問17】ラフにあるボールにアドレスする時に、クラブをラフに置いたらボールが動いた。
回答&説明:自分のボールを動かしたことになり、ペナルティが付加されます。ボールは元あったと思われる位置に戻さなければなりません。動いたボールはプレイ中のボールではないのでボールが動いてクラブに触れてもさらにペナルティは付加されません。
【質問18】大きな池の中、又は高い木の上等にボールがあり、見えているが回収することが困難な場合、アンプレアブルを宣言した時にどのような処置になりますか。
回答&説明:ボールを回収することが困難な場合は、同伴者に確認の上で代わりのボールを使用することができるが、スコア提出前に委員会の確認を得る必要があります。
注:多くの場合、池の縁はOB杭がありますから、その時は2打付加します。木の上のボールの場合の位置はボールの真下になります。
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