前回に続いて、その2を掲載します。
ビギナーに伝えたいこと、その2
努力は結果に出る
地道に練習すれば必ず結果は付いてきます。大会で優勝する人も、最初は初心者だったはずです。
私もそうでした。最初の大会に出た時に、自分はゴルフをやっていたから、パークゴルフなんか、初めてでも上位には入ることができる、と高をくくっていました。結果はビリから4番目でした。
これは違うと認識した次第です。
有名な話ですが、ゴルフの青木功さんが北海道に来て、テレビ局の主催で初めてパークゴルフをしました。同伴は指導員をしている男性でした。関係者は青木さんはゴルフであれだけの実績があるので、イーブンくらいのスコアになるのではないかと予想しましたが、指導員の圧倒的な勝利でした。似てはいますが、違う競技です。
やはり自分で練習を繰り返して、少しずつ自分の技術を高めて行くことが必要です。自分のものにしていけば、きっと仲間から賞賛を受ける日がやってきます。
私たちのサークルには、今まで運動をしたこともなかった女性がいます。でも活動の日以外も自分で地道に練習し、5年目には女性の部で優勝するまでになりました。
ローマは一日にしてならず。
練習も課題をみつけてそれを克服する内容にして積み重ねてください。そんな気持ちで頑張ってください。
大会出場も勉強
ある程度、力が付いたら、仲間内の大会にも積極的に参加しましょう。初めて言葉を交わす人と一緒になるかもしれませんが、その人の打ち方もしっかり観察してみましょう。ちょっとした工夫をプレイに入れているかもしれません。狙うための独自の方法を見せてくれるかもしれません。疑問に思ったことがあったら、プレイに支障がない時に質問してみましょう。
なるほどと思えることがあったら、何かの機会に自分で実践してみましょう。思いがけない発見と技術の向上が現れるかもしれません。そんな機会を逃がさないようにしっかりと勉強しましょう。
表示されている距離
ティーグラウンドの横に、そのホールの距離を表示してありますね。この距離は多くがティーグラウンドから、グリーンの一番手前までの距離です。
ですから、ピンまではさらに何mか先になりますので、その距離を考えましょう。
コースによっては、グリーンの真ん中までの距離という所もあるとのことですが、はっきりしたことは分かりません。ハウスで聞いても分からないという返事が多いのが実情です。
多くのパークゴルフ場では標示距離は変わりません。ひどいときは20m近くズレても標示は同じです。
実際の距離が、手前までか中央までかは、コースに出て、ショートホールで判断することができます。歩数で確認することもできますし、目測でもできます。是非実施してみてください。
ティーショットの前に、必ず距離を確認するということは大切です。
スコアカードに記録
練習で回った時に、ティーショットは何mの強さで打ったか、どの方向に打ったかを記録しておくと、次に回る時には非常に強力な武器になります。
そのコースで発行しているカードを使います。記入することは
1 強さ:表示の距離に対して、実際は何mで打つと良いか。
+2とかいう数字は芝の状況を見て、2m増やすことという記載をします。
2 目印・目標:どこを目がけて打つと良いポジションに来るか。
3 特徴:コースが平らか、左右に傾斜しているか。あるいは上りか下りか。
4 禁止:間違っても行ってはいけない方向。
こういうことを記載しています。
もちろん、ピンの位置が変われば、攻め方も変わりますが、記録を見れば、それより何m強く打つか、弱く打つかなどが読めます。大会でも参考になりますよ。
パークゴルフでゲームの楽しみ方
A・Bに分けて表彰
あなたも少しは力を付けてきたら、次はサークル内でも何か仲間の役に立つことをしましょう。そのことによって、さらに仲間意識や、あなたもサークルへの帰属意識が高まるでしょう。
サークル内で大会を実施すると、楽しみも増えてきます。優勝はできなくても、飛び賞やラッキー賞をもらうだけでも嬉しくなります。
また、より多くのメンバーに優勝や入賞の機会を増やすために、大抵のサークルでは、優勝や上位の人にはハンディキャップをつけて、次回以降、上位に入りにくくする制度を採用しているものが多いようです。あなたにそのチャンスが巡ってくるとなお嬉しいですよね。
しかし、それでもなお、上位には入れず、毎回参加賞ばかりの人は気の毒な気もします。
ゴルフのようにダブルペリア方式を採用しても、結局はスコアの良い人が上位にくる結果となります。
そこで、私たちのサークルでは年度最後の大会にA・Bに分けた表彰の仕方を実施しています。これは次のとおりです。分かり易く30名が参加したことにします。
1 大会結果をスコア順に1位から30位まで並べる。(これは普通ですね)因みに同スコアの場合はカウントバックで決めます。それでも決まらない場合は年齢が上の人が上位。これも普通のやり方です。違うのはその次です。
2 1位から15位までをA組、16位から30位までをB組とします。
3 それぞれの組の1位から3位までを表彰。順位が同じであればAもBも賞品は全く同じものを用意します。
4 ブービー賞、ラッキー賞も用意します。
これは盛り上がりますよ。15位はA組のビリですが、16位は優勝ですからね。
スコアの発表はわいわいと歓声があがります。
飛び賞の順位も開会式で予め発表していますから、こちらでも盛り上がります。
参加数が奇数の場合は、例えば29名の場合、Aを14人、Bを15人にするか、またはその逆にするかで、皆さんの反応が楽しいですよ。
しかし、これは恣意的なものだと誤解されては困るので、開会式の時に分け方をしっかりと伝えておく必要があることをお知らせします。
ペアマッチ
1 ペアマッチとは
ゴルフと違って、パークゴルフのペアマッチにはいろいろありますが、ここでは一般に実施されているベストボールによるペアマッチについてのみ説明します。
①二人1組でチーム(ペア)を作ります。
これは男女ペアが一般的ですが、人数をそろえることが難しい場合は男女ペア、男性ペア、女性ペアがあっても構いません。ただし、男性ペアが有利だという考え方をして、男性ペアはハンディなし。女性ペアはハンディ4、男女ペアはハンディ2とするのが一般的です。
ここで言う、ハンディとは最終のスコアからハンディの点数を引くものです。
例えば男性ペアが100で回ったら、スコアはそのまま100とします。
男女ペアが100で回ったら、スコアは100-2で98となります。
女性ペアが100で回ったら、スコアは100-4で96となります。
②ティーショットは4人全員が打ちます。
スタートホールのみジャンケンまたはくじでどちらが先に打つかを決めます。この時、AとBの組が対戦するとします。
Aの組が先にティーショットをすると決まったらAの二人が先にそれぞれ打ちます。次にBの二人が打ちます。
それぞれの組で打つ順は自由です。固定する必要はありません。
(大会によってはA,B,A,Bと交互に打つ方法もあります)
③第2打はティーショットの結果で攻め易いボールを選択します。必ずしも遠くに飛んだボールとは限りません。
選ばなかったボールは宣言の上、拾い上げます。この時、一度拾い上げると、変更はできません。
ベストなボールを選んだ場合、第2打を打つ人は第1打を打った人と違う人が打ちます。この後はカップに入るまで同じボールを交互に打って行きます。
同じ人が続けて打つと、ペナルティで2打加算となります。特に惜しくもホールに入らなかった場合、焦ってそのまま同じ人が打つことがあります。くれぐれも注意です。
④同スコアの場合はオナーの組は前のホールと同じ。成績が変わらないかぎり順番は同じです。
⑤最終ホールが終わってから、お互いのスコアを確認します。
ハンディは本部が確認して最終成績を出しますので、スコアはそのままで提出します。
⑥最終的に全組のハンディを入れたスコアで順位が決まります。
2 ペアマッチの組み方
普通の大会であれば、ペアは自分たちで組んで申し込みをしますが、サークルの場合は、当日組み合わせを決める必要があります。その決め方は
①抽選で決める
予め紙に書いた番号が見えないようにして、全員に引かせます。同じ番号を引いた人がペアを組むことになります。予め、抽選棒を割りばしなどで作っておくと楽に進められます。
そして対戦相手は次のように決めておくと分かり易いです。
番号1を引いた組と2を引いた組が1番目にスタート。次に3の組と4の組が2番目にスタート(以下同じ)。
ただし、組数が多い場合は別のコースからのスタートも必要でしょう。
②申し込みの人数が奇数の場合
本当は4の倍数の人数が集まると良いのですが、奇数になった場合は役員が人数に入って調整する必要があります。「人数が合わないので、あなたは出場しないで」とはなりません。
2020年のルール改正では「ペアマッチは6人3組でもプレイ可能」と明記していますので、これによりあぶれる組は作られません。ただし、これもコースが空いているとか、自分たちの貸し切りになっている場合以外はあまり歓迎されません。受付で確認を取った方が良いでしょう。
しかし、どうしても、一人だけ人数が合わないという場合も出るでしょう。その時は、ペア組と一人だけの組で回ることもあるでしょう。その場合、一人だけの組の人がティーショットでOBを出した場合のみ、もう1球ティーショットを打っても良いとする配慮が必要でしょう。
③組の決定の考え方
上手下手を考えると、普段のスコアを点数化しておかないと公正な組み合わせはできません。だから抽選が良いのです。上手な人同士、下手な人同士が組んでも、あれこれ言いながら回るのが、このペア戦の楽しさです。
ペア戦は二人で助け合いながら(あるいは足を引っ張りあいながら?)ショットするところに楽しさがあります。
是非企画してください。個人戦より楽しくできますよ。
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