ティーショットの打ち分けについていくつか質問が来ていますので、一部加筆して再掲します。ビギナーの方には、参考になる打ち分けですし、打てる人には再度自分の打ち方を見つめ直していただくきっかけにして欲しいと思います。
ショットの打ち分け方
ティーショットでの打ち方を今までもいくつか教えてもらいましたが、一つ一つこういう点が違うなどを解説したものが欲しいです。
これまでも、気を付ける点などを説明してきましたが、そうですね、ここでもまとめておきましょう。
動画での確認
では今回もまた動画を先に見てもらいましょう。その後一つ一つ解説をして行きます。注目して欲しいのは、この人の打ち方はほとんど同じ構えで、打ち分けている点です。
いかがでしたか。違いがわかりましたか?。
では一つ一つ解説してみましょう。
ボールの位置とバックスイング
まず、注目していただきたいのは、先に書いているように、この方の打ち方はすべて同じ打ち方であるという点です。
「べた足、体の回転無し」とありますね。
さすがに体の回転が全く無くて、ショットはできませんが、確かに体のひねりは少ないですね。
それでもあれだけのショットができるということは基本がしっかり身についている上手な打ち方です。
違いはボールの位置とバックスイングのみです。
では一つづつ確認して行きましょう。
転がし
スタンスは狭く、ボールは左足のつま先よりやや内側です。この場合、クラブフェイスはほぼ垂直になった状態でボールに当たっています。
上を向けばボールが上がりますし、やや下を向けば、ボールはティーグラウンドに当たって、バウンドしていくことになります。
上げボールや転がしの違いは、インパクトの瞬間にフェイスが上を向いているか、垂直の向きかだけです。理論的には何も難しくはありません。
少し上げて、転がす
ボールはやや左でスタンスも少し広くなり、体重は両足均等よりもやや右足にかかってきて、フェイスを上向きに当てやすくします。体重を右足に残して、クラブフェイスを上向きにしようという訳です。
この時、体が前に行くと、クラブフェイスはボールに垂直に当たるため、上げることができません。これがポイントです。
バックスイングが水平近くまで上がってきています。それだけ飛ばそうという気持ちの表れです。
ライナー・ショット、遠くまで強いショット
スタンスはあまり変わらず、ボールがやや左で体から少し離れているようです。ボールの上がティーグラウンドの切れ目より上に見えるので判断できますし、アドレスからスイングに入る姿勢が少し前かがみになってきていることから分かります。
バックスイングも水平より上にきています。
ロブショット(上げて止める)
足とボールの位置はライナーとほとんど変わりません。違いはバックスイングの大きさと、振りぬく方向です。ダフらないように、クラブをアウトサイド・インに振っていますね。それはフォローでクラブが体の左方向に巻き付くようになっていることからも分かります。これはロブショットの特徴です。
網を越えるショットというのはショー的な内容ですから割愛します。
それにしても、同じようなスイングでこれだけの打ち分けができるというのは素晴らしいことです。
注目すべき点はどの打ち方もクラブのグリップ・エンドが体の中心に向いていることです。日頃の鍛錬の結果でしょう。
是非見習いたいところです。
今までのショットで、常に私がポイントとして上げてきたグリップ・エンドの向きと、脇を締めること、そして距離に応じてバックスイングを変えること、これは共通しています。
この方のように、あまり体を回転させないし、重心の移動も少ない打ち方はミス・ショットを少なくする要素と言えましょう。大変参考になる打ち方です。
この方のように、スイングと同時に重心の移動をしないで打つというのは、安定したショットで、方向性も良くなります。
練習に取り入れて欲しいショットです。
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