今年の日本女子オープンゴルフ選手権は-19のスコアで堀琴音選手がこの大会初制覇をしました。
その優勝を導いたパッティングは他のどの選手も実施していない独特のパッティング法にあったのです。
堀琴音のパッティング
すでにご存じの人も多いと思いますが、堀琴音のパットはなかなか真似のできないスタイルです。
次の動画にもあるように、女子には珍しい長尺パターを使っています。まずはこの動画を見てください。
ところがここでお伝えしたいのは長尺についてではありません。もっとも、パークゴルフでは長尺なんて認められていません。伝えたいのはパッティングそのものです。
ちょっと1.5培の速さで
いかがでしょう。打ち出す瞬間はボールを見ないで、カップを見ていますね。この打ち方を今回紹介しています。
一方、結局2打差で負けた佐久間朱里選手の16番ホールのパットです。
少し弱かったために、芝の抵抗で曲げられてしまい、カップインができませんでした。皆さんも経験があるでしょう。カップ直前に曲げられて入らなかったという経験が。
もう一つ見てください。
18番ホールの佐久間選手のバーディパットです。これが入れば堀選手にプレッシャーをかけて、もしかしたらプレイオフに行けたかもしれないパットです。
でもやはり、ここでも弱くて入りませんでした。もう少し強ければ入っていたでしょう。
つまり、佐久間選手にも、そして我々に欲しいものは「もう少し距離が伸びれば」というパットの強さです。つまり距離合わせ、それも30cmから50cm強く打てる距離の合わせ方です。
9年前に当時アマチュアの畑岡奈紗選手にプレイオフで敗れた堀琴音選手、その雪辱がようやくできた大会でした。佐久間選手と明らかにパットの差が出た後半でした。
喜びの優勝インタビューで、「やっと忘れ物を取り返した」と語っていた堀選手、
今回、このパッティング法で見事優勝したのです。

このパッティング法はアマチュアの皆さんも取り入れて行うと良い、と解説の塩谷育代プロが強調していました。
その良さはどこにあるかというと、パッティング前にカップを見て、ボールに目を戻した瞬間に、カップまでの距離の感覚が薄れてしまう。しかもその時間が長ければ長い程、より薄れてしまうから。だからこの堀選手の打ち方は、距離感覚を目で確かめながら打つことができる点が良いからだ。
ということでした。
そこで私たちスタッフもこの打ち方を実践してみました。その効果は予想を超えるもので、実際にこの打ち方を取り入れたいという者も出てきました。もちろん、これは人によって合う合わないはあるはずです。
いつも申し上げているように、実践して自分に合うかどうかを確かめて取り入れてください。うまく取り入れれば強い武器になることでしょう。
その実践結果のポイントを最後の記載しておきます。
3つ目の動画をもう一度見てください。堀選手はパットに入る前に、方向を確かなものにするように、何度も素振りをしています。こので方向性を確認して、カップに目を移し、距離感を保っていることを忘れないでください。
狙いはカップの30~50センチ先です。外しても返しのパットは外さない距離です。

パットの距離合わせがなかなかうまく行かないと感じている人、試してみる価値はあるのではないでしょうか。




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